てっちりのてつは鉄砲の鉄から来ています。
要するに当たったら死ぬ、しかし、当時の鉄砲はめったに当たらない。だからふぐのちり(鍋料理の一種)は「てっちり」、ふぐの刺身は「てっさ」、ふぐの皮は「てっぴ」。
そして、ふぐのことはそのまま、てっぽうといっていました。
てっぽうという呼び名は、江戸時代から、関東の方で呼ばれていた隠語で、その当時は大きな声で、「今日は寒いからふぐ鍋でも食べようか」なんて言えませんでした。
今では、関西の方でだけ「てっさ」や「てっちり」と言いますがもともと江戸で使われていた言葉です。 |
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古来、日本ではふぐのことを、布久(ふく)とか布久閉(ふくへ)などと呼ばれていました。
江戸時代には、「ふく」、「ふぐ」、「ふくべ」、「ふくへ」、「ふくとう」などと呼ばれていました。
これは、いずれも腹をふくらます、「ふくるる」から由来しています。
英語でも、同じような意味から、globe fish、swell fishなどと言います。 |